次亜塩素酸カルシウムまたは高度サラシ粉と呼ばれています。国内には他にハイクロン、トヨクロンがありますが、医薬品はスタークロンだけです。また食品添加物にも認可され、飲料水の消毒にも認められています。プール水は飲料水ではないですが、できれば飲料水に近いプールで泳ぎたいものです。取り扱い易いのも特徴で液体は重い、液はね、保管の問題が解消されます。70%の濃度ですのでスーパークロリネーションも手軽にできます。
プールを綺麗に保つために必要な塩素剤について、有機系イソシアヌル酸と無機系次亜塩素酸カルシウムの違いをご紹介します。プールの管理において、どちらも持っているサイブは次亜塩素酸カルシウムを使用することをお勧めします。
まず、各メーカーの塩素剤を比較します。
四国化成、日産化学、多木化学がイソシアヌル酸
日本曹達(2025.8販売終了)、東ソーが次亜塩素酸カルシウム
唯一、南海化学のみ、イソシアヌル酸と次亜塩素酸カルシウムを製造しています。
[1. 有機と無機の違い]
イソシアヌル酸は酸性のため、pH調整が必要になります。一方、次亜塩素酸カルシウムは中性を保つため、pH調整が不要です。プールの現場では、塩素を入れることはありますが、pH調整をこまめに行う方はほとんどいません。酸性のため、イソシアヌル酸を使用すると機械室の腐食が早く進行し、特にろ過機の腐食は無機系と比較して進行が早いと言われています。
[2. 飲料水の消毒に認められている]
イソシアヌル酸は、排水処理の塩素剤としては認められていますが飲料水の消毒には使用禁止されています。
イソシアヌル酸は、残留性が良くゆっくり溶けていくため、排水処理にはよく使われます。次亜塩素酸カルシウムは速効性があり、すぐに溶けて塩素も飛んでしまうため、デメリットとして挙げられますが、飲料水や食品の消毒に認められています。プールは口に入って飲んでしまうことがあるため、食品添加物である次亜塩素酸カルシウムを推奨しています。
学校など災害時に緊急用の飲料として利用できるよう飲料水の消毒にできる次亜塩素酸カルシウムを選ぶ所もあります。
一方浴場では1週間に1回、水を抜くことができるため、長持ちするイソシアヌル酸を勧めています。
[3. コストが安い]
使用量は多いですが、kg単価にすると次亜塩素酸カルシウムの方が安いです。
イソシアヌル酸は酸性になる為、補給水を多くしてしまい水道代が高くなることもあります。
以上のように、イソシアヌル酸と次亜塩素酸カルシウムにはそれぞれ特徴がありますが、プールにおいては次亜塩素酸カルシウムを推奨しています。
[4.事故も起こりにくい]
液体の次亜塩素とPACと誤って投入を防げます
成分
無機系殺菌消毒剤 次亜塩素酸カルシウム 医薬品・食品添加物
スタークロンPシリーズ 第2類医薬品
スタークロンシリーズ 食品添加物
小分け商品 噴水 保育園 幼稚園プール 砂場 浴場 家庭用プール 藻の除去
飲料水の消毒に認められている安全性の高い塩素剤です。20kでは多いとの声もあり、2kと200gの小分け商品もあります。保育園や家庭用プールには200g、噴水や露天風呂など藻の対策は2kがよろしいのでは無いでしょうか?
70%濃度なので、わずかの量で塩素が出ます。
スタークロン用滅菌器
スターサポータM